日本人版画家瀧根進史氏による版画展「RICH, CHOCOLATY GOODNESS」開催のお知らせ

平成28年1月8日
    当館は,以下の3都市にて,スロバキア在住の日本人版画家瀧根進史氏の版画展「RICH, CHOCOLATY GOODNESS」を開催します。本展示会はスロバキアにおける日本芸術への関心と理解を増進する機会となるものです。皆様ぜひお越し下さい。
 
●バンスカー・シュティアウニツァ市
日時:2016年1月18日(月)~3月18日(金)(開館時間 水~金:11時~16時,土:13時~16時)
会場:バンスカー・シュティアウニツァ市文化センター(Kammerhofská 1, Banska Stiavnica)
 
●ルジョンベロク市
日時:2016年4月2日(土)~4月30日(土)(開館時間 月~金:8時~16時,土~日:11時~16時)
会場:リプトウ博物館(Námestie Š. N. Hýroša 10, Ruzomberok)
 
●ブラチスラバ市
日時:2016年6月6日(月)~6月30日(木)(開館時間 月~金:9時~17時)
会場:在スロバキア日本大使館(Hlavné námestie 2, Bratislava)
 
主催者:当館,ジリナ県,バンスカー・シュティアウニツァ市,リプトウ博物館,日本センター,市民団体「ルジョンベロク・カルチャーサービス」
入場料:無料
 
瀧根進史氏及び展示会について
   愛知教育大学大学院芸術教育修了。ブラチスラバ美術アカデミーにてドゥシャン・カーライ氏の下で版画を学ぶ。2008年よりスロバキア在住。自身の版画作品の制作,展示活動等を行う。
   本展における展示作品について,瀧根氏は以下のとおり説明する。
   本展では「痕跡の可能性」というテーマのもと,日本文化に馴染み深い魚拓,折り紙,漢字の諸構造を,それぞれオリジナリティ,平面・立体,メタモルフォーゼという美術の問題群として捉え,版画作品によって展開する。展覧会名「リッチなチョコレートのおいしさ」は,雁皮(がんぴ)と呼ばれる和紙に刷られた黒インクの,繊細な表情の味わいを表現している。元はトマス・ピンチョンが1966年に発表した小説「競売ナンバー49の叫び」の中で「起源の想像,分解・再構築」を象徴する言葉として使用されていることから,本展ではこれを「痕跡の可能性」を読み解く手がかりとして位置づけている。和紙の上の黒インク。筆あとと筆あと。スロバキアと日本。本展訪問者には,異なる時間枠・組成をもつモノが出会った痕跡から様々な「リッチなチョコレートのおいしさ」を想起して頂きたい。