二十四節気ごはん11月

令和2年11月18日
  11月は二十四節気では、立冬(冬の気配が立ち始める)と小雪(わずかに雪が降り始める)で、冬の始まりを意味します。

 11月には、七五三を祝う家族の様子が各地で見られます。昔は子供の死亡率が高かったため、子供が健康に成長したことに感謝するために、三歳、五歳、七歳の節目に晴れ着を着て神社に参拝したことが、この行事の始まりです。
 七五三では、子供たちは千歳飴というお菓子を食べます。その他に、このような節目に食べられる縁起の良い料理として、鯛姿焼きと赤飯をご紹介します。

 
 

 (c) R. CREATION/orion /amanaimages 

 

      

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七五三

三歳は男女ともに髪を伸ばし始め、五歳
では男子は初めて袴を履き、七歳では
女子は初めて帯を締めます。男子は三
歳と五歳で、女子は三歳と七歳で七五
三を祝います。




 


     
千歳飴

紅白の二色は大変縁起の良い色であり、
千歳飴を食べることで、千年もの長寿にな
ると言い伝えられています。「子供に元気に
成長し、長く生きて欲しい」という願いが込め
られた縁起の良い飴です。長さは40-50セン
チもあり、形にも子供の長寿の願いが込め
られています。


 
 
 
    鯛姿焼き

鯛は赤いので縁起物とされており、おめで
たい(鯛)という語呂合わせからもお祝いに
欠かせません。鯛は他の魚と比べて長生き
する事や、鯛そのものも栄養価が高い事か
ら、長寿や健康といった意味が込められて
います。



 
赤飯
 
赤という色は邪気を払う色を言われて
おり、縁起の良い食べ物としてお祝いの
席には欠かせないお料理です。赤飯に
は普通の米ではなく餅を作るのに使われ
る粘りのある餅米を使い、小豆を一緒
に炊き込むので赤い色になります。



 

日本大使館公邸料理人
石森 秀明 料理人