【大使活動報告】2021年9月8日 中川大使のクルピナ市訪問
9月8日、スロバキア中部のクルピナ市を訪問しました。クルピナ市には、昨年、日・スロバキア交流100周年を記念して市庁舎前に桜が植樹されており、その記念プレートの除幕式に参加するためです。
除幕式の前に、まず桜の植樹に御協力をいただいたブラザー・インダストリー社を訪問しました。ローレンス工場長から同社の取り組みについて説明を受けるとともに、工場内を案内して頂きました。クルピナ市にある同社の工場では、カラー及び白黒のレーザープリンター用のトナーカートリッジの製造とリサイクルを主に行なっており、欧州だけでなく、広くアジアまで出荷されています。全世界から回収されてきたトナーカートリッジを徹底的に検査し、洗浄し、消耗した部品を交換し、新たにトナーを詰めなおしてリサイクルする工程を見学しましたが、リサイクル品に関する消費者からのクレームがこれまでに一桁しかないということや、10年以上にわたりリサイクルされているカートリッジがあるという説明には、大変驚きました。
続いて、同市の市庁舎で、ヴァザン市長から歓迎を受け、市長及びローレンス工場長と共に、市庁舎前に植樹された桜の記念プレートの除幕式を行いました。ブラザー・インダストリー社とクルピナ市の協力の下、クルピナ市各地には31本の桜の木が植樹されています。
最後は、クルピナ市のご要望により、市庁舎近くのアンドレイ・スラートコヴィチ高校にて、生徒に日本文化や日本語の書き方の基本について1時間ほど授業しました。同高校では、希望する生徒らを対象に、日本語コースが始まるそうです。クルピナ市は中部スロバキアの山間部にある街ですが、そのような立地でも高校で日本語学習が広まることに勇気づけられます。大使館としても、もっとスロバキアにおける日本語学習の普及に尽力しなければいけないと思いを新たにしました。
蛇足ですが、授業は英語で行いましたが、小生との質疑応答を含め、高校生たちが全く問題なく理解し発言していたことは驚きでした。スロバキアでは高校でも実用英語の教育がかなりのレベルであると感じました。
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