季節の変化と旬から見える人々の暮らし「二十四節気ごはん」
2021/4/8
日本には、はっきりとした四季があります。季節ごとに花が咲き、木々が色付き、雪が降り、食材は旬を迎えます。日本人はその美しい自然の移り変わりを、24の季節に分けて愛でてきました。この「二十四節気ごはん」シリーズでは、今後1年間(二十四節気)を通じて、自然の変化とそれに根ざす人々の感性や伝統を、その季節の代表する日本料理・和菓子とともに伝えていきます。
なお、料理・菓子の紹介では、日本大使館公邸料理人の石森秀明料理人に監修・制作していただきます。
なお、料理・菓子の紹介では、日本大使館公邸料理人の石森秀明料理人に監修・制作していただきます。
石森秀明料理人について:1981年生まれ。2001年4月より(株)プリンスホテルにて勤務、日本料理を担当。2020年7月から在スロバキア日本国大使館の公邸料理人として従事。
二十四節気は、太陽の黄道を24等分したもので、1季節は15日間になります。それぞれに季節の名前があり、農作業などの目安にされました。この二十四節気は中国で設立され、日本には平安時代に伝わったと言われています。
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二十四節気一覧(各月の伝統行事や料理等を紹介します)
夏 (5月~7月) | |
5月 |
立夏(りっか):夏の始まり 小満(しょうまん):秋に撒いた麦の穂がつき始めることから、少し満足する |
6月 |
芒種(ぼうしゅ):穀物の種をまく 夏至(げし):昼が最も長い頃であり、梅雨の最中 |
7月 |
小暑(しょうしょ):梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる 大暑(たいしょ):最も暑さが厳しくなる |
秋 (8月~10月) | |
8月 |
立秋(りっしゅう):秋の始まり 処暑(しょしょ):暑さが峠越えし、少しずつ寒さが増してくる |
9月 |
白露(はくろ):空気が冷えて草木に露が降り始める 秋分(しゅうぶん):昼と夜の長さが同じになる |
10月 |
寒露(かんろ):草木の露が冷たい空気で凍りそうになるほど寒くなる 霜降(そうこう):露が冷気で霜となって降り、紅葉が始まる |